防水工事の種類と流れ③<FRP防水>

1.FRP防水とは
FRPとは、「繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)」の略称です。そして、FRP防水とは、木やコンクリートで作られた床の上にFRPのシートを敷き、その上に樹脂を塗って硬化させる方法のことをいいます。
2.FRP防水のメリット
①高い水密性(防水性)がある
②固い仕上がりになるため、耐荷重性・耐摩擦性に優れている
③非常に軽量である
④工期が短い
3.FRP防水のデメリット
①費用がやや高い
②施工場所に制限がある(木造かつ10㎡以上の床面には施工できない)
4.FRP防水の流れ

①高圧洗浄…高圧の水で表面の汚れを取り除きます。
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②ケレン・清掃…下地に残った塗膜などを削り落としていきます。
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③下地処理…雨水を流すためのドレン(排水溝)を設置します。
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④ドレンの設置…雨水を流すためのドレン(排水溝)を設置します。
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⑤プライマーの塗布…下地とFRP防水材を密着させるためにプライマー(接着剤)を塗ります。
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⑥ガラスマット貼りと樹脂の塗布…ガラスマットを貼り付けてFRP樹脂を塗布し密着させます。
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⑦中塗り…余分なFRPガラスマットを削り落として中塗りをします。
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⑦トップコート塗布…保護塗料を塗布します。
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⑧FRP防水完了…作業は全体を通して2日~3日で完了します。