冬の屋根・防水層対策

冬の屋根・防水層対策

冬季の屋根・防水層の劣化進行の原因の一つとして、「屋根に積もった雪」があります。積もった雪が、暖房の熱で屋根・防水層の表面で溶け、常時湿潤状態となることにより劣化を引き起こすのです。ここでは、雪下ろしをはじめとした、屋根・防水層の劣化防止対策のポイントをご紹介します。
1. 雪おろしの実施
 雪おろしは冬の建物保護の基本です。降り積もった雪は、暖房の熱で屋根・防水層の表面では溶け、常時湿潤状態となることから劣化を引き起こします。雪おろしは、雪が降り積もった後、早めに行うのがおすすめです。雪が重くなると、雪おろしが困難になるだけでなく、屋根の破損や落下などの危険性も高まります。雪おろしを行う際は、以下の点に注意しましょう。
・屋根の状態を確認し、安全に雪おろしができるか確認する
屋根が破損していたり、雪止めが設置されていなかったりする場合は、安全に雪おろしができない可能性があります。事前に屋根の状態を確認し、安全に雪おろしができるかどうかを判断しましょう。
・滑り止めの使用や、複数人で作業を行うなど、安全に配慮する
冬季の屋根は滑りやすいため、滑り止めの使用や、複数人で作業を行うなど、安全に配慮しましょう。また、高所作業ですので、ヘルメットや安全ベルトなどの安全装備を着用することも忘れずに。
・雪おろしした雪は、適切な場所に片付ける
雪おろしした雪は、道路や歩道に放置すると、交通事故や歩行者の転倒などの原因となります。適切な場所に片付けるようにしましょう。
2. 屋根の点検
・屋根材のひび割れや劣化の有無
・排水口の詰まりや劣化の有無
・防水層の劣化の有無
3. 雨漏りの兆候を早期発見する
 天井や壁にシミやカビが発生した場合、雨漏りの可能性があります。早期に発見することで、被害の拡大を防ぐことができます。天井や壁にシミやカビが発生した場合は、早めに専門業者に連絡しましょう。