建物の適切な維持管理と価値向上のための防水・止水・塗料の最新技術セミナー
セミナー 開催報告

セミナー会場の様子

※当セミナーは定員分満員での開催となりました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

1.開催概要

【テーマ】
建物の適切な維持管理と価値向上のための防水・止水・塗料の最新技術

【日時】
2025年11月28日(木)13:40~16:10

【会場】
御茶ノ水 連合会館(東京都千代田区神田駿河台3-2-11)

【主催】
一般社団法人日本防水協会

【後援】
公益社団法人東京共同住宅協会/一般社団法人日本給排水設備協会

【定員】
セミナー:30名(完全予約制)

2.セミナー風景

第1部 13:40~14:10
『コンクリート構造物の長寿命化を実現できる「IPH工法」』

・築30年はまだまだ若返りできる!建物の補強で長寿命化する環境にも優しい画期的な工法
・⼀度発生したひび割れは二度見ない。施工後の維持・補修に掛かる管理コストも削減可能

【講師】株式会社山陽工業 代表取締役 山本隆宏氏

●株式会社山陽工業:https://www.sanyokougyou.co.jp/

<内容抜粋>

・主な時代の変化
➡今ある建物を直して長く使う時代へ

・IPH工法の概要
➡「Inside」内部に樹脂を注入し、「Pressure」加圧状態で「Hardening」硬化させる工法。

・IPH工法の特徴
➡樹脂が全体に広がるため一体化が可能。
➡圧力がかかった水の通り道も完全に防げる。
➡解体殻が少なく済み経済性・環境性が向上。

・IPH工法の施工事例
➡大宮橋<愛媛県>
➡広島市平和記念公園レストハウス<広島県>
➡銀座アポロ昭和館<東京都>

第1部講演の様子
第2部 14:10~14:40
『七色の光で雨漏りの侵入経路を特定!レインボービューシステム』

・七色の光で雨漏りの侵入口・侵入経路を特定する画期的な新技術をご紹介
・七色に光る発光液で一目瞭然!誰が見ても分かりやすいレインボービューシステム

【講師】株式会社レクシード 執行役員施工管理部 部長 小原拓氏

●株式会社レクシード:https://rexceed-kt.co.jp/company/

<内容抜粋>

・主な漏水原因箇所
➡原因箇所を確実に特定し、原因に応じた補修を行うことが重要

・雨漏り調査の種類
➡赤外線サーモグラフィ調査:赤外線カメラを使用して、表面温度の違いで雨漏り箇所を検査する工法。
➡ガス調査:雨漏り箇所から特殊ガスを噴射し、雨水の侵入方向とは逆方向から原因箇所を特定する工法。
➡散水調査:散水することで、台風や豪雨の状態を再現し、漏水箇所を特定する工法。

・レインボービューシステムについて
➡発光液で雨漏りの侵入口・侵入経路を特定する画期的な新技術。従来の散水検査では困難だった時間差による問題も解決し、発光色により原因箇所の絞り込みを行うことが可能に。また、同時に複数の原因箇所の特定や解決に至るまでの時間を大幅に短縮することができるようになった。

第2部講演の様子
第3部 14:50~15:20
『塗材で省エネ出来る画期的商材「GAINA(ガイナ)」』

・省エネに抜群に効果のある画期的な塗料、ガイアの夜明けにも紹介された先進塗料を紹介
・一般的な遮熱・断熱塗料とは全く異なるメカニズムで、建物に塗布するだけで効果を創出

【講師】株式会社日進産業 取締役営業部長 望月正和氏

●株式会社日進産業:https://www.gaina.co.jp/

<内容抜粋>

・「GAINA」とは
➡GAINAはJAXAの技術特許を受けて日進産業がセラミックの塗料化を自社開発した「塗る断熱材」。

・「GAINA」の特長
➡<涼しい><暖かい><きれい><消臭><空気室改善><静か><涼しい>といった塗るだけで住環境を改善する製品。

・「GAINA」の効果
➡塗膜に熱をため込まず、遠赤外線に変換して放出させる=塗膜が経年劣化しても効果を持続させることができる。

・採用事例①:経費削減
➡ガイナを塗装することで室内温度を29度から27度に下げ、このことで約1憶2,400万円の空調設備費用の削減につながった。

・採用事例②:遮音
➡アパートにて、ガイナを塗装することで生活音が軽減。

・採用事例③:環境対策
➡寺社が宝物殿の国宝保護のためガイナを採用。

第3部講演の様子
第4部 15:20~15:50
『修繕計画の改善に繋がる長期保証付き屋上防水工法技術』

・雨漏り原因から防水材の基礎知識など、踏み込んだ技術情報をわかりやすく解説
・ドイツ生まれの最新技術!25年長期保証の屋上防水シート製品をご紹介!

【講師】協会技術委員 カスター・ピーエヌ・ジャパン株式会社 代表取締役 尾﨑晴彦氏

●カスター・ピーエヌ・ジャパン株式会社:https://koster-japan.com/

<内容抜粋>

・RC建物の漏水の原因
➡熱膨張による動き/土圧、水圧による動き/構造的な動き

・RC造の防水とは
➡伸びる材料でコンクリートを覆うこと

・25年間防水保証 屋上防水用シート「ポリフィン3018」
➡1960年代にドイツで開発された耐用年数40年超の屋上防水シート。水、紫外線、高温等の劣化要因に影響を受けない特殊ポリオレフィン樹脂が主原料。

・「ポリフィン3018」の特徴
➡可塑剤を含まない:弾性が経年変化しない
➡不飽和結合がない:加水分解が起こらない
➡紫外線吸収剤、光安定剤配合:紫外線の影響を受けない

第4部講演の様子
第5部 15:50~16:10
『新しい商材や差別化された技術を使った管理、リフォーム体制』

・建築物価急上昇という流れの中、ビルマンションは新築よりリノベーションが主流となる状況
・一般社団法人日本防水協会の概要と効果的な活用方法や加盟会社の大規模修繕の事例

【講師】公益社団法人東京共同住宅協会 会長 谷崎憲一氏

●公益社団法人東京共同住宅協会:https://tojukyo.net/

<内容抜粋>

・建設、不動産、管理業界について/建設業界の建築費/PMについて
➡業界に関する基礎理解を再確認。

・雨漏りが賃貸経営に及ぼす影響
➡雨漏りはプロでも判らないことが多い。しっかりとした本物の製品による対策が必要。

・最新の防水技術、素材①
➡ポリウレア:結合力が強く、ポリウレタンと比べ加水分解が起こりにくく、防水性、耐薬品性、耐摩耗性、防食性に非常に高い能力を発揮。

・最新の防水技術、素材②
➡ガイナ:宇宙ロケットの技術を応用して作られた遮熱、断熱セラミック塗料。結露対策、ニオイ対策、紫外線対策、騒音対策、保温効果に優れるカーボンニュートラル時代にマッチした製品。

・最新の防水技術、素材③
➡IPH工法:ひび割れしたコンクリート建造物の内部に空気抜きの技術を利用して低圧力で樹脂を注入し、細かなひび割れまで結合させる特殊な工法。注入する樹脂と中の空気が置換するので、幅0.01㎜の目に見えないひび割れにまで樹脂を充填できる。

第5部講演の様子