「漏水調査から大規模修繕までの流れを徹底解説!」セミナー&相談会 開催報告

1.開催概要

【テーマ】
漏水調査から大規模修繕までの流れを徹底解説!

【日時】
2023年11月16日(木)13:50~

【会場】
御茶ノ水 連合会館 402
(東京都千代田区神田駿河台3-2-11)

【主催】
一般社団法人日本防水協会

【後援】
公益社団法人東京共同住宅協会/一般社団法人日本給排水設備協会

【定員】
セミナー:60名(完全予約制)

2.セミナー風景

第1部 13:50~14:30
『七色の光で雨漏りの新入経路を特定!レインボービューシステム』
【講師】株式会社レクシード 営業部 部長補佐 小室 隆史 氏

●株式会社レクシード:https://rexceed-kt.co.jp

<内容>
・七色の光で雨漏りの侵入口・侵入経路を特定する画期的な新技術「レインボービューシステム」の紹介
・今まで困難だった複数の原因箇所の特定を可能にし、解決するまでの時間を大幅短縮する秘訣を公開

第2部 14:30~14:50
『1982年創業!世界45カ国で実績のあるドイツカスター社の防水材』
【講師】カスター・ピーエヌ・ジャパン株式会社 代表 兼 協会技術員 尾﨑 晴彦 氏

●カスター・ピーエヌ・ジャパン株式会社:https://koster-japan.com

<内容>
・Uカット不要でアスベスト飛散のないクラック補修が可能な「ダッシュフレックス」の紹介
・ドイツ伝統の高い品質と耐久性を誇る25年長期保証の屋上防水シート「ポリフィン」の紹介

第3部 15:00~15:30
『大規模修繕時の困ったを解決!事例から学ぶ成功への道筋』
【講師】株式会社プレイスチャームネクサス 代表 泉谷 淳 氏

●株式会社プレイスチャームネクサス:https://placecharm.jp

<内容>
・劣化状況から見る大規模修繕の実施時期を事例をもとに解説
・入居者満足度をアップさせる修繕効果の事例紹介

第4部 15:30~16:10
『防水・給排水に関する最新技術、素材を一挙公開』
【講師】公益社団法人東京共同住宅協会 会長 谷崎 憲一 氏

●公益社団法人東京共同住宅協会:https://tojukyo.net

<内容>
・防水や排水の最新技術や素材について、その詳細を費用感と共に紹介

個別相談会 16:20~

地域の気候条件と雨漏り:オーナー様が留意すべき地域ごとの特性

地域の気候条件と雨漏り:オーナー様が留意すべき地域ごとの特性

 日本国内には多様な気候条件があり、それによって建物の耐久性やメンテナンス方法が異なります。雨漏りは特に重要な問題であり、地域ごとの気候条件を踏まえた適切な対策が必要です。以下では、日本国内の主な地域ごとに異なる気候条件と雨漏りへの対策についてそのポイントを紹介します。
1. 北海道・東北地方
 寒冷地域であり、冬季には大雪や凍結が発生します。雪の重みによって屋根や構造物に負担がかかり、雪解け時に雨漏りのリスクが高まります。オーナー様は雪の除去や屋根の強化、結露対策を行うことで雨漏りを予防できます。
2. 関東・甲信越地方
 夏季には高温多湿で、台風や集中豪雨が多い特徴があります。これらの気象条件により、雨漏りや排水不良が発生しやすくなります。オーナー様は雨水の適切な排出を確保するために、雨樋や排水溝の清掃・点検を定期的に行うことが重要です。
3. 中部地方
 夏は高温多湿で、冬は寒冷となります。特に梅雨時や冬季の雪解けによる雨漏りのリスクが高まります。オーナー様は屋根や外壁の防水処理を定期的に施し、雪や雨水の影響を最小限に抑えるための対策を講じることが必要です。
4. 関西・中国地方
 温暖で多雨な気候であり、梅雨時や台風の影響で集中豪雨が発生します。これにより雨漏りのリスクが高まります。オーナー様は建物の外壁や屋根の防水対策を強化し、排水システムの効率的な設置・管理を行うことが重要です。
5. 九州地方
 温暖で多雨な気候であり、特に台風の影響を受けやすいため、その対策も重要です。オーナー様は屋根や窓、雨樋などの点検を定期的に行い、台風に備えた補修や補強を行うことで、雨漏りの予防につなげることができます。
6. 沖縄地方
 雨季と乾季が明確に分かれており、雨季には急激な豪雨が発生することがあります。オーナー様は雨樋や排水システムの点検を定期的に行い、雨水の適切な排出を確保することで、雨漏りの予防につなげることができます。

一般社団法人日本防水協会・一般社団法人日本給排水設備協会 合同会員大会 開催報告

2023年9月8日(金)、一般社団法人日本防水協会および一般社団法人日本給排水設備協会による合同の会員大会を開催致しました。
会員企業約20社が参加し、各協会の活動実績ならびに活動計画等についての報告を行いました。

1.開催概要

<日時>
2023年9月8日(金)午前11時~13時(昼食時間含む)

<式次第>
①日本防水協会 ご挨拶-日本防水協会 代表理事 黒田真隆
②日本防水協会 活動報告-日本防水協会 理事 谷崎憲一
③日本給排水設備協会 ご挨拶-日本給排水設備協会 代表理事 泉谷淳
④日本給排水設備協会 活動報告-給排水設備協会 理事 谷崎憲一
⑤活動計画(二団体)-日本防水協会 理事 谷崎憲一
⑥日本防水協会 新体制報告-日本防水協会 代表理事 黒田真隆
⑦日本給排水設備協会 新体制報告-日本給排水設備協会 代表理事 泉谷淳
⑧懇親昼食会

2.開催風景ピックアップ

①日本防水協会 ご挨拶-日本防水協会 代表理事 黒田真隆

ご挨拶と共に、事業目的並びに事業内容の確認を行いました。

②日本防水協会 活動報告-日本防水協会 理事 谷崎憲一

活動報告として、主に次の2回のイベントについて取り上げました。

  • 2023年6月20日開催
  • 「防水セミナー&最新防水材・工法のご紹介」セミナー&相談会
  • 2023年7月25日開催
  • 「最新防水材・工法&漏水問題の法律知識」セミナー&相談会

これについて、以下の点もご説明いたしました。

  • セミナーを開催する必要性
  • 不動産会社等との接点づくり
  • BtoBビジネスモデルについて
③日本給排水設備協会 ご挨拶-日本給排水設備協会 代表理事 泉谷淳

ご挨拶と共に、事業目的並びに事業内容の確認を行いました。

④日本給排水設備協会 活動報告-給排水設備協会 理事 谷崎憲一

活動報告として、主に次のイベントについて取り上げました。

  • 2022年7月22日開催
  • 「ビル・マンションの給排水設備に関するトラブル調査手法や事例別の施工技術」セミナー&相談会

これについて、以下の点もご説明いたしました。

  • セミナータイトル付けの重要性
  • 開催場所にこだわる必要性

また、コラム記事の追加等、情報発信強化に関する日本給排水設備協会HPの活性化についてもご紹介しました。

⑤活動計画(二団体)-日本防水協会 理事 谷崎憲一

今後の活動計画として、以下のご説明をしました。

  • セミナー、相談会の開催予定
  • 内容を厳選してのフェア出展
  • HPのブラッシュアップについて
    →コラムの定期掲載
    →事例の紹介 など
  • メールマガジンの活用
  • プレスリリースの活用
⑥日本防水協会 新体制報告-日本防水協会 代表理事 黒田真隆
⑦日本給排水設備協会 新体制報告-日本給排水設備協会 代表理事 泉谷淳

2団体の新体制について、ご報告を行いました。

⑧懇親昼食会前:参加者自己紹介

ご参加いただいた皆さまお一人おひとりに、以下内容の自己紹介をしていただきました。

  • 社名
  • PRしたい技術
  • 事業概要、商品、サービス
  • 得意分野
  • コラボレーション提案 など

日本防水協会は漏水・防水に関する問題解決をめざす公平・公正な第三者機関として、漏水・防水に関する技術並びに知識の進歩発展とそれに関わる方々の資質の向上を図り、もって、建物資産価値の維持、住環境の整備、快適さの追求、そして国民生活の安全、社会福祉の充実に寄与できるよう活動してまいります。

今後とも変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

雨漏りトラブル:オーナー様が注意すべきポイント

雨漏りトラブル:オーナー様が注意すべきポイント

 屋根や外壁の雨漏りは、建物オーナー様にとって深刻な問題です。雨漏りが放置されると建物の損傷が進み、修復費用が高額になる可能性があります。ここでは、雨漏りトラブルを未然に防ぐためにオーナー様が注意すべきポイントを紹介します。
1.定期的な点検とメンテナンス
 定期的な点検とメンテナンスは、雨漏りを未然に防ぐために重要です。屋根や外壁、雨樋、排水設備などを定期的にチェックし、問題があれば早急に修理を行いましょう。
2. 屋根の状態を確認
 屋根は雨漏りの主な原因となる箇所です。屋根の状態を定期的にチェックし、瓦やシングルの剥がれ、ひび割れ、ずれ、劣化などがないか確認しましょう。
3. 雨樋と排水システムの清掃
 雨樋、排水管、排水口、排水桝などが詰まると、雨水が溢れて建物に浸水する恐れがあります。これらを定期的に清掃し、異物や落ち葉を取り除きましょう。
4. シーリング材の定期的な確認
 シーリング材は建物の隙間や継ぎ目を密封する役割を担っています。定期的にシーリング材の状態を確認し、ひび割れなどの劣化や剥がれがあれば修理や補修を行いましょう。
5. 外壁の塗装
 外壁の塗装は、建物の外観を美しく保つだけでなく、雨漏りを防ぐためにも重要なものです。外壁の塗装に劣化や剥がれが生じている場合は、早急に塗り直すことで雨水の侵入を防げます。
6.建物の周囲の整地と排水対策
 建物の周囲の整地や排水対策が適切でないと、雨水が建物に流れ込む可能性が高まります。適切な勾配や排水設備を整え、雨水が溜まらないようにしましょう。
7.専門家への相談と修理
 雨漏りが疑われる場合や修理が必要な場合は、専門家に相談しましょう。専門家の知見、技術を活用することで的確な対応が可能となります。
8.地域の気候条件に適した対策
 地域の気候条件に応じた工事施工が重要です。雨や風が激しい地域では、耐久性の高い材料や補修方法を選択することが必要です。地域特有の気象条件に合わせた対策を検討しましょう。
9.建物の設計や施工の品質確認
 建物の設計や施工の段階で適切な防水対策の検討実施がなされているか確認することも重要です。施工時にはしっかりとした防水工事が行われているかを含め信頼できる施工会社を選定することが雨漏り予防に繋がります。
10.雨漏りの症状に敏感に対応する
 壁や天井からのシミ、カビや湿気の発生、異臭など、これらの現象が見られた場合は、早急に対応することが重要です。これらの現象が見られたら、雨漏りの原因を特定し、適切な修理を迅速に行いましょう。
11.保険の活用
 雨漏りが起きた際には、保険の適用を検討することも大切です。保険の範囲内で修理や補修が可能な場合がありますので、契約内容を確認し、活用することで修理費用の一部に補てんできることもあります。
12.入居者への情報提供と意識向上
 入居者自身も雨漏りのリスクについて正しく理解し、定期的な点検やメンテナンスの重要性を認識してもらうことが必要です。適切な知識と意識を持つことで、雨漏りトラブルを未然に防ぐことができます。
雨漏りは建物の損害を引き起こし、住環境や健康にも悪影響を及ぼします。オーナー様は定期的な点検と適切な対策を通じて、雨漏りを未然に防ぐための努力を惜しまないことが重要です。

雨漏りがもたらす影響:入居者満足度低下とテナント離れのリスク

雨漏りがもたらす影響:入居者満足度低下とテナント離れのリスク

 雨漏りは建物にとって深刻な問題であり、さまざまな悪影響をもたらします。特に入居者満足度低下とテナント離れのリスクについて以下のような影響が考えられます。
1. 入居者満足度の低下
 雨漏りが頻繁に発生する場合、入居者は住居環境に対し不満を抱きます。雨漏りによって水が室内に浸入し、床や壁などが濡れたり、カビが発生したりすることがあります。これによって室内の美観が損なわれ、入居者は快適な生活を送ることが難しくなります。また、室内の湿度が上昇するため、健康への影響や家具や家電の劣化も懸念されます。
2. 修復作業における不便さ
 雨漏りの修復には、建物の一部を解体して修理するケースが多く、その際には騒音や振動、建材の撤去を伴うことがあり、入居者の日常生活に不便さをもたらす可能性があります。修理作業中は一時的に一部のエリアが使用できなくなることがあり、入居者の生活空間が制限されることも考えられます。これによって入居者はストレスを感じ、快適さが損なわれます。
3. 建物の損傷
 雨漏りが長期間放置されると、水分によって建物の仕上げ材や場合により構造体までも傷んでいく可能性があります。吸水や腐食により強度が低下することがあります。これにより建物の価値が低下し、将来的な修繕コストが増加する可能性があります。
4. テナント離れのリスク
 雨漏りが頻繁に発生する建物においては、入居者が快適な住環境を求めて他の物件に移る可能性が高まります。競争が激しい現在の賃貸市場では、入居者は条件のより良い物件を選ぶ傾向があります。雨漏りの問題を解決しない場合、入居者が移転を検討する可能性が高くなり、ひいては入れ替わりが頻繁に起き、空室期間が度々発生すると、賃貸経営の安定的な運営に悪影響を与えます。
5. 健康への影響
 雨漏りによって室内が湿気ると、カビの繁殖が促進される可能性があります。これによって室内の空気中にカビの胞子や有害な微生物が拡散し、入居者の健康に影響を与えるリスクがあります。アレルギー症状や呼吸器疾患の悪化などが考えられます。